あらすじ
ISBN: 9784087458985ASIN: 4087458989
北海道大沼で雪の中から、平田の射殺体が発見された。函館中央署の保井凛は、平田に暴行されたと被害届が出ていたことを思い出す。早速、被害者の珠希を訪ねると、姿を晦ましていた。進展なく迎えた初夏、東京で女の射殺体が発見される。凛は、警視庁の神谷と捜査を進めていくが…。連続殺人の狙いは金か怨恨か?巧妙に計画された重大犯罪に熱き刑事魂の捜査チームが挑む。待望の「検証捜査」兄弟編。
雪深い北海道から都会の喧騒へ。堂場瞬一が描くのは、凍てついた過去と現在が交錯する瞬間の圧倒的な熱量です。単なるミステリの枠を超え、組織の論理に抗い真実を追う刑事たちの執念が読者の魂を揺さぶります。沈黙した被害者の無念を解凍していく捜査の過程には、重厚な人間ドラマと社会の歪みが鋭く凝縮されています。 本作の真骨頂は、遠く離れた地で戦う捜査官たちの魂の共鳴にあります。保井凛と神谷が結ぶ絆は、利害を超えた正義への渇望を象徴しています。緻密な伏線が収束する快感とともに、読後には冷たい雪の下から芽吹くような力強い希望が胸に迫る、警察小説の極致とも言える傑作です。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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