本書は貫井徳郎や堂場瞬一らの硬派な筆致と、川野芽生の耽美な幻想性が共鳴する、現代ミステリの最前線を凝縮した一冊です。謎を解く論理的カタルシスだけでなく、不死や亡霊といった形而上のテーマが浮き彫りにする人間性の深淵こそが、本作の文学的な核となっています。
本格ミステリ大賞の全選評や豪華対談からは、ジャンルを更新し続ける作家たちの熱き鼓動が伝わります。未知なる翻訳ミステリの息吹も含め、単なる娯楽を超えた知的な闘争と探究心が、読者の知的好奇心を激しく揺さぶるでしょう。ページをめくるごとに深まる、論理と情緒の迷宮に酔いしれてください。