あらすじ
愛はここにある。 幸せはここにいる。 「これまでの私の人生を全部込めたと言い切れる作品を描きました」 ――瀬尾まいこ 母親との関係に悩みながらも、一人娘のひかりを慈しみ育てる、シングルマザーの美空。 義弟で同性のことが好きな颯斗は、兄と美空が離婚した後も、何かと二人の世話を焼こうとするがーー。 「子育てをしながら自分が受けた恩を思い知って、親に感謝していくのだと思っていた。それが親になった途端、さっぱりわからなくなった。この日々のどこに恩を感じさせるべきところがあるのだろう」 (本文より) 本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』、ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待&日本アカデミー賞優秀作品賞原作『夜明けのすべて』など、人々のかけがえのない関係性を紡ぎ続けた瀬尾まいこが描く、あなたの小さな、でも確かな支えとなる感動の物語! 今、部屋で一人涙をこらえるあなたに読んでほしい。 しんどい人生をそっと優しく肯定してくれる傑作です! ――三宅香帆
ISBN: 9784910576039ASIN: 4910576037
作品考察・見どころ
瀬尾まいこ氏が到達した、真に切実な救済の物語です。本作は家族という概念を解体し、血縁を超えた絆のありかを提示します。育児の過酷さと過去の傷に揺れる主人公の葛藤は、読者の魂を激しく揺さぶるでしょう。完璧ではないからこそ愛おしい、不器用な人々の営みが、切実な痛みと共に描かれています。 著者の文体は平易ですが、そこには「愛の困難さ」を直視する鋭い眼差しが宿っています。救いは遠い場所ではなく、不完全な日常の中にこそある。孤独に耐える人々の背中を撫でるような優しさは、まさに瀬尾文学の真骨頂です。読み終えた時、あなたの心にも自分を肯定する場所が必ず見つかるはずです。






