あらすじ
ISBN: 9784309417172ASIN: 4309417175
「あの事件の日」から、すべては始まったー。1974年10月14日、過激派の次代のエース・下山が突如、東京から失踪した…仲間を、家族を、そして最愛の人を残して。警察は下山を追ったが捕まえることができず、捜査は打ち切りに。そして42年の時を超え、下山は突然、東京に戻って来たーかつての仲間を助け、過去にケジメを付けるために!あの日、下山はなぜ逃げたのか?ケジメの先に彼が知った衝撃の真実とは?極上のエンターテインメント!
堂場瞬一が描くのは、単なる逃亡劇ではなく、四十二年という時間がもたらす喪失と清算の物語です。過激派のエースだった男の帰還は、風化した時代の傷跡を容赦なく抉り出します。緻密なプロットに宿る冷徹なリアリズムと、濃密な情念が交錯する瞬間に、読者は激しく心を揺さぶられるはずです。 タイトルの如く過去と現在が表裏一体で畳み掛ける構成は圧巻です。老境の男が守り抜こうとした真実とは。その答えが明かされるとき、物語は深い人生論的な余韻へと昇華されます。重厚な筆致で綴られる、一人の男の凄絶なケジメの真髄をぜひ目撃してください。