堂場瞬一が描くのは、栄光の裏に潜む凄絶な孤独です。ラグビーと円盤投という異質な二刀流に挑む天才・神崎の肉体的限界と、熱狂を消費する社会の残酷さを、迫真の筆致で抉り出しています。競技の真理を精神とビジネスの両面から捉えた、魂を揺さぶるスポーツ文学の傑作です。
映像版では、紙面上の緻密な心理描写が、躍動感溢れる視覚体験へと昇華されています。映像の肉体美と原作の深い内省。この二つが重なることで、不可能に挑む者の熱量がより鮮烈に胸に突き刺さります。両メディアを往来し、常識を覆そうとする男の物語を多角的に味わい尽くしてください。