あらすじ
ISBN: 9784758443869ASIN: 4758443866
「何だ、これは?」追跡捜査係の頭脳・西川大和は思わず声を上げた―。「おいおい...」定年まであと八年のベテラン刑事・岩倉剛はコンビニエンスストアの前で固まってしまった―。二人を驚愕させた週刊誌の見出しは、三十一年前迷宮入りしたバラバラ殺人事件の新証言。誰が、何の目的で。警察の面子を守るため、そして刑事になった契機の事件を追うため、似た者同士の知性派二人が動き出す。捜査を阻む時の壁に挑む、書き下ろし長編警察小説。
堂場瞬一が放つ本作の真髄は、三十一年という「時の断絶」に抗う刑事たちの執念にあります。知性派の西川とベテランの岩倉が、組織の面子を超えて未解決事件へ挑む姿は、警察小説の枠を超えた濃密な人間讃歌です。静謐な文章に漂う「遺された者の悲哀」は、読者の魂を熱く揺さぶります。 映像版では俳優の競演によりバディの妙が際立ちますが、原作の白眉は文字でしか描けない緻密な心理の機微にあります。活字ならではの重厚な余韻と映像の緊張感を往還することで、物語の深淵はより鮮やかに開かれるはずです。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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