あらすじ
ISBN: 9784122076785ASIN: 4122076781
「殺人者の息子」という宿命を背負い、検事への夢を断たれ弁護士となった川上。かつての父同様に、頑ななまでに死刑判決のみを望む被告の弁護を手伝うことになり、二十年ぶりに故郷へ。被害者と加害者、双方の息子。決して交わらなかった二つの人生が、因縁の街で新たな局面を迎えるーー。「汐灘サーガ」三部作最終章。
著者インタビュー収録。
【目次】
第四部 接近(承前)
第五部 強まる疑念
第六部 過去からの手紙
第七部 接触、そして
巻末付録 堂場瞬一インタビュー
堂場瞬一が描く本作の本質は、逃れられない血の宿命と司法の限界という重厚なテーマにあります。殺人者の息子という烙印を背負った主人公が、二十年の時を経て因縁の地で直面するのは、かつての自分であり、鏡写しの他者です。単なるミステリーの枠を超え、罪を贖うとは何か、正義は誰のためにあるのかを読者の魂に鋭く問いかけてきます。 汐灘サーガの完結編として、本作は人間の業を静謐かつ力強い筆致で抉り出します。被害者と加害者、それぞれの遺族が交錯する瞬間、冷徹な法廷劇は熱を帯びた人間ドラマへと昇華されます。過去を清算し、夜の終わりを見届けるその熾烈な旅路は、すべての読者の心に消えない火を灯すに違いありません。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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