あらすじ
白昼の新宿で起きた連続殺傷事件―無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。だが男は、そのまま現場を立ち去り、そして月日が流れた。未解決事件を追う警視庁追跡捜査係の沖田大輝は、犯人を刺した男の僅かな手がかりを探し求めていた。一方、同係の西川大和は、都内で起きた貴金属店強盗を追って、盗品の行方を探っていた。二人の刑事の執念の捜査が交錯するとき、それぞれの事件は驚くべき様相を見せはじめる。長篇警察小説シリーズ、待望の第一弾。
ISBN: 9784758434539ASIN: 4758434530
映画・ドラマ版との違い・考察
堂場瞬一が描く本作の真髄は、対照的な二人の刑事が歩む捜査が一本の線へと収束していく圧倒的な構成美にあります。単なる犯人捜しを超え、未解決事件に潜む情念を掘り起こす執念は、警察小説としての重厚な品格を漂わせます。題名が示す通り、偶然が必然へと変わる瞬間のカタルシスは、読者の魂を激しく揺さぶるはずです。 実写版では俳優の競演が際立ちますが、原作は彼らの内面的な葛藤や思索のプロセスをより克明に描写します。映像で緊迫感を、活字で論理の深淵を味わうことで、物語の多面的な輝きが完成するのです。二人の執念が交わる熱量に、ぜひページをめくる手が止まらなくなる昂揚感を体感してください。




