あらすじ
「俺は少し休む。少しだけ。でもそれは、また飛ぶための休みだ」
「俺たちを超えて飛べ。鷹の休息が終わったその日に」
平成を駆け抜け、警察官人生の晩年を迎えた二人の刑事が挑む、最後の事件。
捜査一課と公安一課。二人の目で戦後警察の歩みを浮き彫りにする大河サーガ「日本の警察」ついに最終章!
東日本大震災の翌年、2012年夏。都内で起きた四件の殺人。被害者は全員、四半世紀前の都内飛翔弾事件の容疑者だった。
同一犯か、別個の事件なのか。そして犯人の動機は?
捜査一課理事官の高峰、目黒中央署署長の海老沢。病を得、妻との別離の予感を抱え、激変する時代に翻弄される二人の刑事は、それでも警察の未来を見据え、後進に背中を見せ、最後の戦いに挑む。
第一章 過去を殺す
第二章 つながらない糸
第三章 消えた男
第四章 警戒警報
第五章 襲撃
第六章 二十三年
ISBN: 9784065358627ASIN: 4065358620
作品考察・見どころ
堂場瞬一が描く大河サーガの集大成である本作は、戦後から平成の激動を生き抜いた刑事たちの矜持を問う渾身の一作です。捜査一課と公安という対照的な視点が交差する中で、組織の論理に抗い職責を全うする男たちの姿は、警察小説の枠を超えた深遠な人間ドラマとして読む者の胸を熱く焦がします。 病や別離を抱えつつ、次世代へ希望を繋ごうとする二人の「最後の飛翔」には、老いを受け入れながらも魂の火を絶やさない、プロフェッショナルの崇高な覚悟が宿っています。時代の節目に立つ我々の背中を強く押してくれる、情熱に満ちた完結編をぜひ目撃してください。




