あらすじ
「魔道祖師」の墨香銅臭が描く中国BLファンタジー最新作 待望の第5巻!
奇妙な出来事が連続する銅炉山。目にするもの、耳にするものにおぞましい記憶を呼び起こされ、謝憐(シエ・リェン)の胸に動揺が広がっていく。花城(ホワチョン)はそんな謝憐(シエ・リェン)に寄り添い、はぐれないよう互いの指に赤い糸を結びつける。その決して切れることない糸が、二人の心も繋いでいた。 やがて山頂を目指す途中で雪崩に巻き込まれ、謝憐(シエ・リェン)は無数の神像が祀られた広大な石窟で目を覚ます。すぐに花城(ホワチョン)と合流するものの、どこか彼の様子がおかしい。花城(ホワチョン)が頑なに見せようとしない、顔を隠された神像や壁画が教えてくれたのは、彼の正体と八百年続く謝憐(シエ・リェン)への思慕でーー。
ISBN: 9784866578811ASIN: 4866578815
作品考察・見どころ
墨香銅臭氏が描く物語の本質は、八百年に及ぶ歳月が紡ぐ「祈りと執着」の極致にあります。第五巻では、神と鬼という対極の存在が、いかにして魂の深淵で結びついたのかが凄まじい筆致で描き出されます。正義とは何か、救済とは誰のためのものかという普遍的な問いが、重厚な文体とともに読者の胸を突き刺すはずです。 特筆すべきは、主人公の持つ「柔らかな強さ」と、彼を支え続ける「揺るぎない献身」の対比です。著者は、単なる恋愛の枠を超え、信仰にも似た無償の愛を文学的な高みへと昇華させました。伏線が鮮やかに回収される瞬間のカタルシスは、活字ならではの濃密な体験であり、読者の魂を激しく揺さぶる情熱に満ち溢れています。