あらすじ
ISBN: 9784150315788ASIN: 4150315787
1971年、新聞記者・高樹と幼馴染みの政治家秘書・田岡は新潟で再会した。だが、選挙前に浮上した贈収賄疑惑が2人の道を分かつ!
堂場瞬一が描くのは、真実を「暴く」記者と組織を「守る」秘書という、表裏一体の宿命を背負った幼馴染みの魂の相克です。一九七一年の新潟を舞台に、昭和の熱狂と政治の闇が交錯するなかで、彼らが選ぶ「正義」の重みが読者の胸を激しく打ちます。単なる政治劇を超えた、男たちの矜持が真っ向からぶつかり合う情熱こそが、本作の真髄と言えるでしょう。 著者の筆致はどこまでも硬派で、巨大な組織の論理と個人の情熱の板挟みになる葛藤を克明に描き出します。時代の濁流に呑まれそうになりながらも、自らの「王国」を築こうと足掻く若き二人の野心と孤独。その瑞々しくも残酷な対比こそが、読者を物語の深淵へと引きずり込む、文学的な凄みに他なりません。大河小説の幕開けに相応しい、圧倒的な熱量をぜひ体感してください。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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