あらすじ
球団広報の奮闘を描く 堂場野球小説の真骨頂!
食品会社からプロ野球「横浜パイレーツ」広報部へ出向した三上。古巣に復帰した元大リーガー石岡の専属広報となり、引退後の監督就任へと導くのが、彼に課された極秘任務(ミッション)だ。
打撃絶好調の石岡はなぜか取材拒否を貫き、三上は番記者との間で板挟みに。チーム内にも不穏な空気が漂う。石岡の不可解な行動の真意は? 三上は業務を完遂できるのか!?
巻末に、現役球団広報・横浜ベイスターズ小泉匡さんと、本作品著者・堂場瞬一さんとの対談を掲載。プロ野球界を陰で支える広報業務のリアルな舞台裏に迫ります。小説本編と合わせ、ぜひお楽しみください!
ISBN: 9784408560083ASIN: 4408560081
作品考察・見どころ
堂場瞬一氏が描く本作の真髄は、華やかなプロ野球の裏側に潜む組織の論理と、そこに翻弄されながらも自らの役割を模索する個人の矜持にあります。出向者という異邦人の視点を通じ、仕事への誇りや組織における個の本質を鋭く問いかける本作は、単なるスポーツ小説の枠を超えた重厚な人間ドラマです。 元大リーガーという異分子を支える中で、主人公が自らの使命を見出していくプロセスには、組織の歯車ではない一人のプロとしての熱い魂が宿っています。グラウンドの熱狂と、広報という黒衣が抱える孤独な闘いが交錯する瞬間、読者は真の意味で働くことの尊さと、静かに燃え上がる情熱に触れるはずです。