あらすじ
ある日突然、球団広報に出向!?
元大リーガーの専属広報担当を命じられた男が挑む「極秘任務」とは……
名手が放つ、日本初の「球団広報小説」!
食品メーカー広報部員・三上は、子会社のプロ野球チーム「横浜パイレーツ」へ出向を命じられる。古巣に復帰した大リーガー石岡の専属広報担当として、MLBフリークの三上に白羽の矢を立てたーーとは表向きの理由。低迷するチーム再生のため、スター選手の石岡に引退後の監督就任を要請するも拒否され、彼の信頼を得て説得するという業務命令(ルビ・ミッション)が三上に課されたのだ。シーズンに入り、めざましい活躍を見せる石岡はなぜかマスコミを避け、三上は番記者との間で板挟みに。やがて、チーム内にも不穏な空気が漂い始め……。球界の舞台裏で交錯する人間模様を描く 堂場野球小説の新たな地平!
ISBN: 9784408538297ASIN: 4408538299
作品考察・見どころ
本作は、プロ野球の裏側で蠢く「広報」という戦略的職務に光を当てた画期的な一冊です。主人公に課されたのは、孤高のスターを翻意させるという試合の勝敗よりも困難な任務。組織の論理と個人の誇りが激突する火花が、物語に濃密な緊張感と深みをもたらしています。 特筆すべきは、沈黙するスターの孤独と言葉で世界を繋ぐ広報官の執念の対比です。華やかな球場の裏で展開される大人の心理戦こそが本作の真骨頂。現場の熱気と冷徹なビジネスの狭間で揺れ動く人間模様に、読む者はいつの間にか自らの矜持を重ね合わせてしまうはずです。




