あらすじ
現場に入ったスカーペッタは廃坑で不気味なうなり声を聞き、検死の結果、女性の被害者は大きな手で首を握りつぶされていることがわかる。
現場には大量の百ドル紙幣が散乱しており、ビッグフット犯人説が否定し切れないなか、テロ組織〈ザ・リパブリック〉が犯行声明を出し、スカーペッタにも魔の手が迫る!
全米で絶大な人気を誇る大ベストセラー「検屍官」シリーズ第27作。世界累計1億2000万部超! 日本累計1300万部突破!
戦慄と興奮、そして禍々しさにあふれた傑作。『怪物』は、パトリシア・コーンウェルの魔力が極限まで発揮された一冊だ。シリーズ最高傑作がまた更新された。
/クリス・ウィタカー(作家)
不気味で没入感あふれる本作で、コーンウェルがいまも第一線に立つ犯罪作家である理由をあらためて思い知らされる。
/ ウーマンズ・ウィークリー
ISBN: 9784065423516ASIN: 4065423511
作品考察・見どころ
パトリシア・コーンウェルが描く世界は、単なるミステリを超えた「魂の解剖学」です。本書の核心は、目に見えないウイルスの恐怖を通じ、人間の内側に潜む真の「怪物」を暴き出す点にあります。冷徹な科学的視点と、孤独な内面が同居する文体は、読者の皮膚感覚に迫るリアリティを放っており圧巻です。 映像版ではテロの緊迫感が視覚的に強調されますが、原作の醍醐味は主人公の研ぎ澄まされた思考そのものです。画面上の恐怖を超え、遺体が語る真実を読み解く知的興奮は、活字でしか味わえません。映像の動的衝撃と原作の心理描写が響き合うとき、物語の真の深淵が立ち現れます。