舞城王太郎
「ろくでもない人間がいる。お前である」直截的で幻惑的かつ挑戦的な書き出し。現実と異界に彷徨う命と魂の真実の物語、舞城七短篇。
舞城王太郎の真骨頂は、暴力的なまでの言葉の濁流と、その奥底に潜む切実な純愛にあります。本作は、読者の襟首を掴むような衝撃的な一線から始まり、現実の裂け目から異界を覗かせる、極めて挑発的な文学体験を提示します。 著者は「ろくでもない」我々の生を冷徹に見つめつつ、魂の救済を諦めません。日常の亀裂から溢れる狂気と、それを凌駕する生の意志。ページを捲るたび感性が激しく揺さぶられ、読後には世界の見え方が変容する。これこそが、舞城文学が放つ唯一無二の、眩いほど暴力的な輝きなのです。
舞城 王太郎 は、日本の小説家・脚本家・漫画原作者。福井県南条郡今庄町 出身。