あらすじ
人の闇を暴く。
調査員・弘美が知る人生の真実。
真摯に事件に向き合い悩み、葛藤する等身大の女性の物語。
恋愛の真っ最中にいるあなた、
移ろいそうな心を抱えているあなた、
もう一歩踏み出すことに躊躇しているあなた。
本書はそんなあなたに大きな力を与えてくれる作品なのである。
ーー評論家・西上心太氏(解説より)
自殺した親友・由嘉里から届いた一枚の絵葉書には自殺した当日の消印が押されていた。
フリーランスの翻訳者・弘美は、自殺と思われた由嘉里の死が実は殺人であると解明する。
犯人である由嘉里の義姉、容子は、私立探偵に恐喝され、由嘉里に借金をしていたのだ。
容子を脅した探偵を探すため、探偵事務所の調査員となった弘美は、ささやかな幸せを求め、
懸命に生きる女たちと関わる……。
人気作家の傑作サスペンス。
ISBN: 9784198945893ASIN: 4198945896
作品考察・見どころ
柴田よしきが描く本作の真髄は、謎解き以上に、女性たちの切実な孤独と愛への渇望を浮き彫りにする筆致にあります。主人公が対峙するのは単なる事件ではなく、日常の裏側に潜む人間の業そのものです。葛藤しながら真実を追う彼女の等身大の姿は、迷いを抱える読者の心に鋭く共鳴します。 物語の深層には、絶望から希望を掬い取る再生の祈りが込められています。他者の闇を覗くことは、自分自身を見つめ直す鏡となります。踏み出す勇気を冷徹かつ温かな眼差しで問いかける本作は、人生の岐路に立つ人へ贈る至高の人間讃歌です。