あらすじ
ISBN: 9784334795306ASIN: 4334795307
京都の人権派事務所から東京の大手法律事務所に移籍してきた新米弁護士・成瀬歌義。武者修行と意気込んでいたが、勝手の違うことばかりで、熱意は空回り。依頼人には嫌われ、挙げ句の果てに関西弁がよくない、とまで言われてしまう。持ち込まれる案件も一風変わったものばかりで…。青年弁護士の奮闘と葛藤、そして成長を描く傑作青春ミステリー。
本作の最大の魅力は、柴田よしきが描く「言葉の軋み」と「個のゆらぎ」にあります。理想を掲げて京都から東京へ飛び込んだ弁護士が、自身の関西弁さえ否定される冷徹な現実に直面する。法律という論理の壁に挑みながら、己のルーツと正義をどう守るのか。著者の瑞々しくも鋭利な筆致は、主人公の挫折と再生を鮮やかに浮き彫りにし、読者の胸を強く打ちます。 風変わりな事件の背後に潜む人間ドラマは、暗闇に希望を見出す「流星さがし」の旅そのものです。青春ミステリーの枠を超え、大人の社会の不条理に抗いながら成長する青年の姿は、道に迷う現代人への熱いエールとなっています。孤独な夜にこそ手に取ってほしい、魂を揺さぶる傑作です。