あらすじ
「この国は亡ぼさせねえぜ」
新天地を築く梁山泊の一党に襲いかかる敵、敵、敵!
人心沸騰の逆転劇、歴史伝奇小説
様々な戦いを経て、ついに一堂に会した梁山泊残党。彼らは新天地を求めて宋の国を飛び出し、大洋を隔てた島へと渡る。その地に理想の国を築こうとするも、圧倒的な数の兵力を率いる金軍、さらには巨大な惨禍を巻き起こす呪術を操る妖人・薩頭陀が島を襲った。好漢たちは固き志を胸に強大な敵と対峙する!
第九章 蜜柑と青梅
第十章 復仇
第十一章 簒奪
第十二章 援軍到来
第十三章 四島連合
第十四章 金軍襲来
第十五章 皇帝救出
第十六章 おれたちの国
後記
解説 本郷和人
ISBN: 9784065227541ASIN: 4065227542
作品考察・見どころ
田中芳樹氏は王朝の黄昏を、不屈の志が紡ぐ希望の叙事詩へと昇華させました。本作の核心は、絶望の淵で「己の理想」を掲げ、新天地を築こうとする好漢たちの熱き連帯にあります。歴史の奔流に抗い、運命を跳ね返す逆転のドラマは、閉塞した現代を生きる我々の胸を激しく焦がします。 物語を貫くのは、田中文学の真骨頂である壮大なスケールと人間賛歌です。好漢たちが巨大な敵を打破する力は、単なる武勇を超えた「共鳴する志」に他なりません。凄絶な戦いの果てに彼らが辿り着く境地は、読者の魂を揺さぶり、自由を求める人間の誇りを鮮烈に描き出しています。


















