あらすじ
ISBN: 9784087468175ASIN: 4087468178
映画化大ヒット青春小説!
バレー部のキャプテン・桐島の突然の退部が、5人の高校生達に波紋を起こして……。至るところでリンクする、17歳の青春群像小説。第22回小説すばる新人賞受賞作。(解説/吉田大八)
朝井リョウの鮮烈なデビュー作である本作は、中心人物の不在という「空白」を通して、教室に潜む残酷な階級構造を浮き彫りにします。視点人物が入れ替わる連作形式は、何者かになりたいと願う焦燥や、持たざる者の密かな矜持を瑞々しく突きつけ、読者の心に眠る「あの頃」の痛みを鋭く揺さぶります。 映画版が視覚的なカタルシスで群像を統合したのに対し、原作の真髄は徹底した内面描写にあります。文字でしか到達できない個人の孤独や感情の機微が重層的に響き合い、読後の余韻はより鋭利です。スクールカーストという荒野を生きるすべての人に捧げられた、まさに現代のバイブルといえるでしょう。
朝井 リョウ は、日本の小説家、ラジオパーソナリティ。2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少(23歳)である。2026年には『イン・ザ・メガチャーチ』で第23回本屋大賞を受賞した。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。