あらすじ
『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うためーーではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
【編集担当からのおすすめ情報】
<著者プロフィール>
朝井リョウ(あさい・りょう)
1989年、岐阜県生まれ。小説家。
2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年、『何者』で第148回直木賞、2014年、『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞、2021年、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。
その他の著書に『少女は卒業しない』、『世にも奇妙な君物語』、『死にがいを求めて生きているの』、『スター』など。
ISBN: 9784093867306ASIN: 4093867305
作品考察・見どころ
朝井リョウが放つ本作は、生物としての本能と社会の倫理が激突する極限を抉り出します。「個体」としての冷徹な俯瞰視点は、愛や家族の概念を解体し、生存という滑稽で神聖な真理を突きつけます。緻密な言葉が理性の皮を剥ぎ、剥き出しの生を脳に刻み込む感覚は、まさに文学の真骨頂と言えるでしょう。 映像版では、この乾いた世界観が視覚的な肉感性を伴い昇華されています。活字による深い思索に対し、映像は個体の実存をより直感的に提示。両メディアが共鳴することで、逃れられない生物の宿命はより立体的な衝撃となります。文学的挑発と映像の衝撃が交錯する、現代の黙示録をぜひ体感してください。





