あらすじ
シリーズ累計
35万部突破!
香ばしい焼きたてパンがいざなう
人と人とをつなぐ
5つのミステリー
『このミステリーがすごい!』大賞受賞のベストセラー続編
メロンパン、デニッシュ、カツサンド、フレンチトースト、塩パン…
美味しい〈日常の謎〉いただきます!
(あらすじ)
大学二年生の春、念願の漫画家デビューが決まった市倉小春は、店長の堂前やギャルのレナ先輩に囲まれながら、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトを続けていた。初めての後輩となる高校生の杏樹も加わり、賑やかに過ぎる四月の日々。しかし「来月は毎日でもシフトに入る」とやる気を見せて退勤した杏樹が、数時間後に退職したいと連絡を寄越してきて……。パンの香りとともに至福のひと時を届ける〈日常の謎〉連作ミステリー第二弾!
ISBN: 9784299076502ASIN: 4299076508
作品考察・見どころ
本作の真髄は、焼きたてパンの香りが読者の五感を刺激し、日常の綻びに潜む人間模様を鮮やかに描き出す温度感にあります。土屋うさぎ氏は、パンの描写を単なる背景に留めず、孤独や再生を繋ぐメタファーへと昇華させました。物語に溢れる温かな眼差しは、何気ない日常がかけがえのない謎と愛に満ちていることを教えてくれます。 主人公の成長を通じ、夢と現実に揺れる内面がパンを捏ねる手触りのように丹念に綴られます。謎解きが紐解くのは事件の真相ではなく、他者の心に眠る切実な優しさの理由です。読み終えた後、あなたの心には焼きたてパンのような柔らかな余韻と、他者を信じるための確かな勇気が宿っていることでしょう。