朝井リョウ/伊坂幸太郎/石田衣良/荻原浩/越谷オサム/白石一文
男なら、とっておきの恋ほど誰にも見せない。だから本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものだからーー男たちがどこか奥のほうにしまいこんだ「本気の恋」。7人の作家が描き出すのは、女には解らない、ゆえに愛すべき男心。恋人たちの距離を少しづつ、でも確かに近づける究極の恋愛アンソロジー。
本書が描くのは、男たちの秘められた純情と、独りよがりなまでに美しい執着です。伊坂幸太郎や朝井リョウら名手たちが、女性には伺い知れぬ男心の繊細な「澱」を鮮やかに掬い上げました。格好良さの裏に隠された滑稽さと切なさが、読む者の胸を激しく揺さぶる一冊です。 映像版は叙情的な演出が光りますが、原作はそれ以上に雄弁です。活字特有の深い独白は、映像で描ききれない心の機微を鮮烈に補完します。両者を味わうことで、恋という孤独がより多層的に響き、至高の読書体験へと誘われることでしょう。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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