白い衝動
あらすじ
ISBN: 9784062203890ASIN: 4062203898
犯罪加害者、殺人衝動を抱える少年...そして、夫婦。人はどこまで「他人」を受け入れられるのか。祈りに溢れた渾身の長編小説。
呉勝浩が描く世界は、常に「剥き出しの人間性」がぶつかり合う戦場です。本作は、殺意という根源的な衝動を抱える少年と、彼に向き合う夫婦を通じ、他者を理解することの不可能性と、それでも差し伸べられる手の尊さを鮮烈に描き出しています。暴力の深淵を覗き込むような筆致が、読者の倫理観を根底から揺さぶります。 圧倒的な熱量で綴られる心理描写は、善悪の境界を白く塗り潰し、私たちに「他者をどこまで許容できるか」という究極の問いを突きつけます。絶望の果てに宿る祈りのような光。読了後も胸に刺さり続ける、鋭く清冽な衝撃をぜひその身で体感してください。