呉勝浩/下村敦史/長浦京/中山七里/葉真中顕/深町秋生
「組織で生きる者の矜恃」オール書き下ろし新作次世代ミステリー作家たちの警察小説アンソロジー「孤狼の血」スピンオフ、「刑事犬養」シリーズ新作収録収録作葉真中顕 「上級国民」 刑事事件化されなかった交通事故に隠された真実中山七里 「許されざる者」 東京オリンピックの裏で起きた悲劇呉勝浩 「Vに捧げる行進」 街で頻出する落書き犯の驚愕の意図深町秋生 「クローゼット」 バディを組む上野署の刑事が抱える秘密下村敦史 「見えない刃」 性犯罪の捜査に乗り出した女刑事が見たもの長浦京 「シスター・レイ」 半グレたちのトラブルに巻き込まれた謎の女柚月裕子 「聖」 ヤクザに憧れ事務所に出入りする少年が目指すもの
現代ミステリ界を牽引する七人の雄が「警官の生き様」に挑んだ本作は、剥き出しの正義と組織の論理が激突する魂の記録です。柚月裕子の抒情から葉真中顕の社会派の視点まで、作家陣がそれぞれの美学を注ぎ込み、一人の人間としてどう在るかを問う切実な叫びは読者の胸を激しく打ちます。この葛藤こそが本作の文学的な本質です。 各編が放つ独自の色彩は警察小説の枠を超え、人間の業を鮮明に映し出します。一行ごとに重みを増す言葉の応酬は、ページをめくる指を止めさせないほどの磁力を放っています。正義を求めて彷徨う者たちの熱き矜持を、ぜひその目で見届けてください。