あらすじ
ISBN: 9784062763172ASIN: 4062763176
日本海と瀬戸内海に囲まれたこの地は、多くの文化を受け入れてきた。中国の黄檗宗の面影を感じる東光寺。天下随一の奇観、三佛寺投入堂。『暗夜行路』の舞台・大山寺と森鴎外の眠る永明寺。凛然と聳える瑠璃光寺の塔を見ながら、尾道、出雲、萩、津和野ーー歴史を動かした土地の息吹を感じる。
五木寛之の『百寺巡礼』好評全10巻中、注目の1冊!
第8巻 山陰・山陽 神話のふるさとへ
日本海と瀬戸内海に囲まれたこの地は、多くの文化を受け入れてきた。中国の黄檗(おうばく)宗の面影を感じる東光寺。天下随一の奇観(きかん)、三佛寺投入堂。『暗夜行路』の舞台・大山寺と森鴎外の眠る永明寺。凛然と聳(そび)える瑠璃光寺の塔を見ながら、尾道、出雲、萩、津和野ーー歴史を動かした土地の息吹を感じる。
声なき声に励まされて
第七十一番 三佛寺
第七十二番 大山寺
第七十三番 清水寺
第七十四番 一畑薬師
第七十五番 永明寺
第七十六番 東光寺
第七十七番 瑠璃光寺
第七十八番 阿弥陀寺
第七十九番 浄土寺
第八十番 明王院
主要参考文献一覧

日本の文芸界が生んだ孤高の物語作家であり、時代を穿つ鋭い洞察力で映像世界の地平を広げ続けるマエストロ、それが五木寛之です。彼は単なる劇作家の枠を超え、人間の内面に潜む光と影を言葉という血肉で描き出してきました。1990年代末の混沌とした東京を舞台に、警察と裏社会の攻防を鮮烈に描いた傑作テレビシリーズ、トウキョウ・バイスで見せたその手腕は、日本国内に留まらず、ハリウッドを筆頭とする国際的なプロダクションからも極めて高い評価を得ています。彼のキャリアを俯瞰すると、重厚な社会派ドラマから、胸を打つロマンス、そして人間賛歌としてのコメディに至るまで、驚くほど広範なジャンルを網羅していることが分かります。その根底に流れているのは、過酷な現実の中でなおも輝きを失わない人間の尊厳への深い情愛です。膨大な作品群を通じて磨き上げられた叙情的な表現と、観客の心を鷲掴みにするドラマチックな構成力は、現代のストーリーテリングにおける一つの到達点と言えるでしょう。キャリア統計が示すその一貫した質の高さと、ジャンルを自在に横断する多才さは、彼が単なる多作なライターではなく、物語の力で時代を定義する稀有な表現者であることを証明しています。五木が紡ぐ言葉は、これからも国境や世代を越え、観る者の魂に消えない灯をともし続けるに違いありません。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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