柴田よしき
『聖なる黒夜』から23年。ついに麻生龍太郎シリーズの長編刊行!
柴田よしきが放つ究極の叙事詩、麻生龍太郎シリーズが二十三年の刻を経て再始動しました。本作の核心は事件の解決以上に、歳月が男たちに刻んだ剥き出しの傷痕と、孤独の深淵にあります。第一部と銘打たれた本作には、かつての熱情が灰色の海のような静謐な重みを伴って、読者の心に静かに侵食してくる凄みがあります。 傑作「聖なる黒夜」の亡霊を背負いながらも、今を生きる麻生の佇まいは、ハードボイルドの美学を更新し続けています。言葉の端々に宿る哀愁と冷徹な世界の描写は、まさに柴田文学の真骨頂。沈黙の先にある微かな光を追い求める物語の深淵を、ぜひその魂で受け止めてください。
柴田 よしき は、日本の小説家・推理作家。『RIKO - 女神の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞。