柴田よしき
聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。2人はこの絶望の淵で何を決断したのか。幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!! 下巻に本書サイド・ストーリー「ガラスの蝶々」を書籍初収録。
柴田よしきが放つ本作は、ミステリの枠を超え、魂の救済と絶望が交錯する究極のノワールです。麻生と練、対極の二人が背負う過酷な「罪」が暴かれる過程は、冷徹ながらも慈愛に満ちた筆致で描かれます。闇が深いほどに際立つ彼らの絆は、人間の業と、それでも失われない愛の気高さを鮮烈に突きつけてきます。 下巻で描かれる事件の収束と剥き出しの感情は、読者の心を激しく揺さぶります。併録の「ガラスの蝶々」が孤独な魂にさらなる彩りを与え、物語の深淵を際立たせています。漆黒の夜の果てにたどり着く、残酷で美しい真実。その圧倒的なカタルシスを、ぜひ魂で受け止めてください。
柴田 よしき は、日本の小説家・推理作家。『RIKO - 女神の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞。