千葉真一改め和千永倫道
あらすじ
ISBN: 9784635340229ASIN: 4635340228
東映ニューフェイスとして芸能界入りし、出世作となったキイハンター、女優野際陽子との結婚を経て、現在に至るまでを赤裸々に語る一冊。華やかな交遊録や、出演した作品は昭和の映画史そのもの。千葉真一初の自叙伝的エッセイ。

千葉真一、あるいはサニー千葉。彼は単なるアクションスターの枠を超え、肉体を極限まで研ぎ澄ますことで「動」の美学をスクリーンに刻みつけた、日本が世界に誇る不世出の表現者です。福岡に生まれ、器械体操で培った驚異的な身体能力と、極真空手で鍛え上げた不屈の精神。その融合は、特撮ヒーローとして産声を上げた彼のキャリアを、1974年の「激突!殺人拳」を機に一気に国際的な高みへと押し上げました。凄まじい眼光と重量感のある拳は、クエンティン・タランティーノをはじめとする世界中の映画人を熱狂させ、晩年の「キル・ビル」や「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」に至るまで、そのカリスマ性は衰えることを知りませんでした。194作品に及ぶ膨大なキャリアの中で、アクション、ドラマ、犯罪といった硬派なジャンルを牽引し続けた事実は、彼の平均評価6.3という安定した実績以上に、業界に与えた衝撃の深さを物語っています。俳優としてだけでなく、演出家やプロデューサーとして後進を育成し、日本のアクション映画のスタンダードを世界水準へと底上げした功績は計り知れません。2021年に惜しまれつつこの世を去りましたが、彼が切り拓いた道は今もなお、スクリーンを越えて世界中の映画ファンやクリエイターの情熱の中に脈々と受け継がれています。