本作は、深作欣二監督が放つ耽美とバイオレンスが融合した、和製ダークファンタジーの金字塔です。最大の見どころは、沢田研二が体現する妖艶な天草四郎と、千葉真一演じる柳生十兵衛の圧倒的な殺陣が激突するカタルシス。死の香りが漂う特撮美術は、観る者の視覚を強烈に刺激します。
凄まじい役者の熱量と本物の炎を用いた演出が、荒唐無稽な物語を壮絶な人間ドラマへと昇華させています。人間の業を極彩色の映像美で焼き付ける本作は、単なる娯楽を超え、観る者の魂を揺さぶる至高の映像体験として、公開から時を経た今なお燦然と輝き続けています。