あらすじ
江戸川 乱歩 著 A5判 336ページ 価格3,500円+税 ISBN978-4-86251-492-9 シリーズ第5巻「火星の運河」。表題作のほか、「鏡地獄」「月と手袋」「白昼夢」「人でなしの恋」の5篇を収載。江戸川乱歩があこがれていた異世界、禁断の夢をえがいた「火星の運河」。明智小五郎登場作品の一つである「月と手袋」。乱歩が自身の作品の中でもお気に入りと公言していた異色作「人でなしの恋」等、乱歩の短編怪奇小説を纏めた一冊。乱歩の怪奇幻想世界を堪能できる。 目次 火星の運河 鏡地獄 月と手袋 白昼夢 人でなしの恋 著者プロフィール 江戸川 乱歩(エドガワ ランポ) 1894(明治27)―1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。 大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。 あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。 主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。
ISBN: 9784862514929ASIN: 4862514928
作品考察・見どころ
乱歩が描くのは単なる恐怖ではなく、理性の外側に広がる極彩色の悪夢です。表題作「火星の運河」に溢れる詩情と生理的な違和感は、人間が心の奥底に隠し持つ異界への渇望を暴き出します。読者は文字を追ううちに現実の輪郭が溶け出し、幻想の深淵へと引きずり込まれる快感に酔いしれるはずです。 「鏡地獄」や「人でなしの恋」に凝縮された禁断の美学は、鏡や人形への執着を通し、孤独な魂が求める愛の形を浮き彫りにします。明智小五郎の論理と狂おしい幻想が共存するこの一冊は、乱歩が愛した鏡の向こう側の世界を、生々しい手触りで突きつけてくるのです。



































































