あらすじ
「みんなと違う」は、恥ずかしいことじゃない。
それは、世界を変える小さな魔法の力。
ファッションブランド発キャラクター「ハートン」が贈る、自己肯定感を育む感動の物語・第2弾。
今日の図工のテーマは「わたしの好きなもの」。
教室のみんなの机には、ピカピカの絵の具や新品のマーカーがずらりと並びます。
「見て! 36色セットだよ!」--楽しそうな声を聞きながら、主人公の女の子は机の下で、お兄ちゃんたちからもらったボロボロのクレヨンをそっと隠します。短くなった軸、破れた巻き紙。昨日、お母さんが絆創膏だらけの手で磨いてくれた大切なおさがりなのに……みんなの道具と比べると、どうしても恥ずかしくなってしまうのです。
「こんな道具じゃ、素敵な絵なんて描けない」
そう思ってぎゅっと目をつぶったとき、暗闇の中にポッと光がともり、ハートの目をした小さなスカル・ハートンが現れます。
「本当の宝物は、道具箱の中にはないんだよ」
ハートンが語ってくれたのは、ボロボロのクレヨンに眠る「魔法」と、世界を変えた二人の女の子の物語。
ひとりは、「黒」という色の美しさを信じぬき、服の常識を塗り替えたデザイナー、ココ・シャネル。
もうひとりは、病室のベッドから出られなくても、紙とペンで宇宙へ旅に出た少女、ふうかちゃん。
「あなたの色は、あなたにしか出せない」--その生き方と言葉が、「自分なんて」とうつむいていた主人公の背中をそっと押していきます。
短く不揃いなクレヨンは「ゴミ」なんかじゃない。
たくさん描いてきた証であり、手のぬくもりを知る「最高の相棒」。
やがて女の子は、がようし一面に自分だけの色と光を描き始めます。
読み終わるころには、手元の画材や使い込んだ道具が、少し誇らしく見えてくるはずです。
巻末には、やさしく読める「ココ・シャネルのミニ伝記」と、実在の少女・ふうかちゃんからのメッセージ「こころのなかは自由だよ!」を収録。
お友だちと自分を比べてしまいがちな繊細なお子さまにも、「自分には何もない」と感じている大人の方にも贈りたい一冊。
読み聞かせにも、ひとり読みの入口にもぴったりなボリュームで、「自分だけの色」を見つけたいすべての人に寄りそう絵本です。










