あらすじ
私の歌は常に、戦いの歌であった。歌っていなくとも、私は常に戦いの中にいたー。
「オキナワンロックの女王」と呼ばれた歌手、マリー(旧芸名・喜屋武マリー)、初の自伝。戦後、米国統治下の沖縄で、沖縄人の母と米兵の父の間に生まれた著者は、祖父母や叔母たちの愛情を受けて育ち、16歳で母親となり、米国統治下の沖縄でベトナム戦争に向かう米兵の前でシャウトし、日本復帰後は「戦後沖縄の象徴」と担ぎ上げられた。
「純粋に歌手としてではなく、作り上げられた人物像が評価される。私には大ヒット曲というものはない。マスコミが作り上げた、基地の町の混血児がヒットしただけなのだ」-。解けない矛盾を抱えて自問自答する日々から解放された今、1人の女性として、始めて自らの言葉で人生を語る。
これまで語られなかった沖縄戦後史に光が当たる。
第1章
1.まりこーぐゎー 13
2.誰の子 26
3.混血児 愛の子ー 30
4.いじめっ子たちと夏 34
5.オジーのラジオ 45
6.放り投げられた25セント玉 56
7.母のレコード 64
8.運命の淵 67
9.一個の卵とテレビ 80
10.賞金稼ぎ 87
第2章
1.ミュージシャンへの道 94
2.16歳の決意 101
3.黄金の喉 106
第3章
1.本土デビュー 117
2.I was born in OKINAWA 127
3.米軍基地とオキナワンロック 137
4.至高のアルバムBURNING BLOOD 140
第4章
1.舞台女優 154
2.新しい扉 167
3.故郷 172
4.遥かなる父の国 180
5.希望の花アジアンローズ 187
6.子どもたちの未来 197
7.SO LONG 沖縄 205
8.終焉 213
祖母の軌跡に寄せて サイクス凜(著者孫) 218
