あらすじ
ISBN: 9784087458657ASIN: 4087458652
男子ってホントにバカだよね、と言い合っていたあのころ。「生理が来ませんように」と祈っていた不安な毎日。女子高に入り、髪を伸ばし、やっとオシャレに目覚めたり。一目惚れした初恋では妄想がさく裂!?な〜んにもしないまま「青春」を送っていることに初めて気づいた17歳。やっと自分の将来について考え始め“さくらももこ”になるまでの甘酸っぱい日々を、笑いと涙で綴った自伝エッセイ。
さくらももこが描く青春は、眩い煌めきとは対照的な孤独な自意識の格闘です。本作の真髄は、「何者でもない自分」への焦燥と特有のユーモアが激しく交錯する点にあります。漫画家へと脱皮するまでの泥臭い試行錯誤は滑稽でありながら、読む者の魂を揺さぶる切実さに満ちています。 本作を文学たらしめるのは、自己を冷徹に突き放して笑いに変える観察眼の深さです。妄想と現実の狭間で揺れる内面が綴られ、単なる回顧録を超えた成長の痛みを想起させます。彼女が捧げた熱量に触れるとき、私たちは自らの若き日を愛おしく抱きしめたくなるはずです。
さくら ももこ は、日本の漫画家、イラストレーター、著述家、エッセイスト、作詞家、作曲家、脚本家。静岡県清水市(現・静岡市清水区)の中心部にある旧入江町地域出身。