あらすじ
ISBN: 9784862515568ASIN: 4862515568
シリーズ第6巻「鍵」は谷崎潤一郎の長編小説。夫婦がお互いに読まれることを前提にして書かれた日記形式の小説。夫婦の愛欲の物語。
谷崎潤一郎の極北とも言える本作は、日記という私的な媒体を通じ、夫婦の愛欲と欺瞞を剥き出しにした心理戦の傑作です。「読まれること」を前提に綴られる言葉の裏には真実と嘘が重なり、読者を倒錯した迷宮へ誘います。耽美主義の巨匠が描く老いと性、支配と服従の構図は、時代を超えて読む者の背徳感を激しく揺さぶります。 映像化作品では視線が捉える官能性が強調されますが、原作の真髄は文字という隠れ蓑を用いた高度な駆け引きにあります。映像が差し出す具体的な情景に対し、活字は読者の想像力を刺激し、行間に潜む闇を際立たせます。映像でその美学を堪能した後に本書を開けば、言葉に封じ込められたさらなる狂気と深淵に、あなたはきっと戦慄するはずです。

谷崎 潤一郎 は、日本の小説家。明治末期から昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き終生旺盛な執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得た。日本芸術院会員、文化功労者、文化勲章受章者。ノーベル文学賞候補者。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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