あらすじ
谷崎 潤一郎 著 A5判 448ページ 価格3,500円+税 ISBN978-4-86251-551-3 シリーズ第1巻「刺青」は、表題作の「刺青」は処女作であり、その後の谷崎作品に共通する思想が見られる。「秘密」は、普通の刺激に飽きた主人公が、女装をして町に繰り出し、昔の女と再会したことでさらに強い刺激を追い求め溺れていく様が描かれている。「母を恋うる記」は自伝的短編小説。夢の中で、亡き母親への思慕を夢幻的に描いている。お市の方への思慕を盲目の法師の一人語りで綴られた「盲目物語」の4篇を収載。一人語りや方言、漢語などを多彩に取り入れ、作品ごとに変わる巧みな語り口で読者を楽しませてくれる。 目次 刺青 秘密 母を恋うる記 盲目物語 著者プロフィール 谷崎 潤一郎(タニザキ ジュンイチロウ) 1886年(明治19年)~1965年(昭和40年)。東京・日本橋生まれ。明治末期から昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得た。主な作品に「刺青」「痴人の愛」「春琴抄」「細雪」など、傑作を多く残している。
ISBN: 9784862515513ASIN: 4862515517
作品考察・見どころ
谷崎の処女作「刺青」を筆頭に、女性美への屈服を悦びとする「悪魔主義」の真髄が凝縮されています。肌の質感や闇の深さを描く卓抜な言語感覚は五感を刺激し、耽美な迷宮へ誘います。多彩な語り口で綴られる各篇は、日本語による魔術と言えるでしょう。 映像版では官能的な色彩が補完されていますが、原作の凄みは言葉の奥行きにあります。映像の具体性を超え、脳内へ直接訴えかける倒錯した心理描写は、テキストのみが到達し得る深淵です。両者を味わうことで、谷崎が求めた究極の美が、より鮮烈にその身へ刻み込まれるはずです。






















































