あらすじ
映画化で話題!初の文庫書き下ろしで登場!
新型コロナウィルスの影響で様々な対応に追われる、スカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」。入社4年目となった清水美空も、教育係の漆原と同じ「葬祭ディレクター」を名乗るための試験を受けられず、煮え切らない気持ちでいた。そんな中、漆原の師である社員・水神が引退を決め、美空はある大役を任されることになるが……。
不可解な場所で交通事故に遭った料理人、新婚の夫の遺体との面会を拒む妻、かつて息子と孫を同時に亡くし改宗した男性、美空の高校時代の恩師……コロナ禍でも人々の営みは続き、まさに今、お別れに直面する人がいる。漆原の過去も明らかになる、人気シリーズ第四弾!
「大切な人を見送る日はいつか必ずくる。その前に読んでほしい物語」(三木孝浩氏/映画監督)
【編集担当からのおすすめ情報】
あたたかな涙が心をほどく感動の人気シリーズ「ほどなく、お別れです」、約4年ぶりとなる待望の新作が、文庫書き下ろしで登場です。
様々な「お別れ」の形が描かれる本作は、誰もが必ず、自身の経験や環境と重ね涙してしまう話が1つはあるはずだと信じています。
2026年2月6日の映画公開を前に、累計60万部を突破した本作をぜひお楽しみください。
作品考察・見どころ
本作の魅力は、死を単なる終焉ではなく、遺された者が明日を歩むための「究極の対話」として捉える崇高な筆致にあります。不条理な断絶を強いるコロナ禍において、葬儀スタッフが紡ぐ誠実な祈りは、孤独な魂を静かに浄化します。漆原の過去が紐解かれる今作は、生と死の因果を見つめ、人間という存在の愛おしさを再確認させる文学的傑作です。 映像版が映し出す儀式の静謐な美しさと、テキストが深掘りする微細な心の震え。この両者が重なり合うことで、物語はより多層的な感動へと昇華されます。視覚的な叙情性と、活字ならではの濃密な心理描写。その相乗効果がもたらす唯一無二の救済を、ぜひ全身で体感してください。
