あらすじ
五木寛之の畢生の書き下ろし。
生と死をみつめつづけた,五木寛之の人生論の総決算ともいうべき本。
近年とくに,老人の孤独死や,若者の,孤独を恐れての他人との結びつき願望が,マスコミでも多く取り上げられています。
しかし,「孤独」はまったく忌避されるべきものでしょうか。
どんな人も結局は一人で死に,それまで一人で生きていくことともいえます。
ならば,「孤独」を友として生きることはできないか。
いや,「孤独」こそが,生きる力になるのではないか。
五木寛之が自身の体験をベースにし,親鸞,西行,仏陀,そしてイエス・キリストの生涯から,「孤独に生きることの意味」を考えていきます。
ひとが誰でも直面する大きなテーマについて,五木寛之が考えた結論を,ぜひお読みください。
作品考察・見どころ
五木寛之氏が辿り着いたこの「孤独の力」は、繋がりを強いる現代の呪縛を解き放ち、孤独こそが人間の尊厳と創造性の源泉であることを喝破した魂の救済の書です。親鸞や西行ら先賢の生涯を重ね、独りで屹立することの崇高さを説く筆致には、生と死を見つめ続けた著者の執念にも似た凄みが漲っています。 孤独を不幸ではなく「生の実感」へと転換させる哲学は、読み手の内面に劇的な変革をもたらします。独りで生き、死ぬという事実を肯定したとき、人は真の自由を手にできる。人生の深淵を照らす光として、本書は自らの孤独を抱きしめる勇気を与えてくれる珠玉の一冊です。


















