あらすじ
モフモフ神様と始める田舎暮らし シリーズ続々重版の大人気シリーズ、第七弾!! 小さな田んぼも稲穂で黄金色に染まり、 望月五月はモフモフな仲間と異世界の山で実りの秋を味わいます。 「こんなに大豊作になるとは!」 精霊たちのお手伝いもあり、山はまさに秋の大収穫祭!! 聖獣マリンが大きな魚を獲れば、子供たちはバター作りでダンシング!? 酒好きのドワーフたちは葡萄からワインをせっせと仕上げると、 更なる高みを目指し、火酒造りの名手を故郷から呼ぶことに! 秋麗を感じる中、あちら(日本)では稲荷さんの息子と遭遇して……。 ただいま、モフモフたちと山暮らし。スローライフな異世界生活、第七弾。 書籍限定書き下ろし 二本収録!! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
ISBN: 9784815629298ASIN: 4815629293
作品考察・見どころ
本作が描くのは、単なる自給自足の快楽ではなく、大地と精霊が共鳴し合う異世界版「農の本質」です。第七巻に至り、秋の収穫という生命の頂点を迎えた本作は、主人公・五月の丁寧な手仕事を通して、現代人が忘れかけた「恵みへの畏敬」を鮮やかに描き出します。特に、労働が祝祭へと昇華される醸造や生産のプロセスは、読者の五感を刺激し、言葉の端々から豊かな秋の香気を漂わせる至高の筆致と言えるでしょう。 モフモフとした聖獣たちが体現する絶対的な安心感は、現実の喧騒に疲れた魂への至高の救いです。しかし、本作の真髄は単なる逃避ではなく、自らの手で「居場所を耕す」という強かな生の肯定にあります。異世界と日本が静かに交錯する奥行きのある世界観は、読者をまだ見ぬ理想郷へと誘い、ページをめくるごとに心の温度を一段階引き上げてくれる、まさに大人のための現代神話なのです。