本作の本質的魅力は、重厚な原典の世界観を解体することで生まれる圧倒的な自由度にあります。著者の華々つぼみ氏は、英雄たちの業を愛らしい姿に凝縮しつつ、本来交わるはずのない魂たちを学園という舞台で鮮やかに共鳴させています。
第三巻では、キャラクターたちが自律的に動き出す祝祭的カオスの極みに達しています。運命に縛られた彼らが能力を制限されたことで、逆説的に生の喜びを謳歌する姿は、読者にとって至高の救いでしょう。作品間の垣根を軽やかに飛び越えるこの夢の共演は、ファンの魂を熱くさせ、創造性の無限の可能性を提示しているのです。