華々つぼみ氏が描く本作の真髄は、重厚な設定に縛られたTYPE-MOONの英霊たちが「無力化された学園」で戯れるという、逆説的な解放感にあります。宿命を背負った彼らがミニキャラとして境界を超え交差する様は、原典への深い敬意と愛に満ちた、最高に贅沢な知の遊戯といえるでしょう。
第四巻で加速するFGO勢の参戦は、この混沌とした祭典の熱量を極限まで高めています。作品間の壁を軽やかに飛び越え、異なる世界の強者たちが共演する姿は、まさにファンが夢想した「聖域」の具現化です。緻密な小ネタの応酬が、深淵な物語を多幸感溢れるエンターテインメントへと見事に昇華させています。