柏井壽
老舗を救うのは革新の味か、伝統の味かーー。傾きかけた京都の料亭「糺ノ森山荘」を継いだ明美のもとに、亡き父の紹介状を携えた初老の料理人が現れた。この男、腕は確かだが、つくる料理は古風なものばかりで、現場の板長との衝突が絶えない。そこで明美はどちらが料亭に相応しい料理をつくれるか、板長の座をかけた料理対決を提案する。イワシ、筍、鱧……旬の食材を用いた勝負の行方、そして男の正体とは。文庫オリジナル。
柏木 圭一郎 は、京都市生まれのエッセイスト、小説家。本名、柏井 壽。エッセイ執筆時の名義は柏井 壽、小説執筆時は柏木 圭一郎のペンネームも用いる。