あらすじ
ドラマ化もされた“おいしい小説”最新作!
思い出の味を捜し求める迷い人が立ち寄るのは、
京都にある看板のない食堂。
板前の父と探偵の娘が、優しさと温かい料理でお迎えします。
第一話 たらこスパゲティ……アイドルのもう一つの顔
第二話 焼きおにぎり…………若き日の過ちと向き合う
第三話 じゃがたま…………別のソースは使わんでええ
第四話 かやくご飯……………おばあちゃんのごほうび
第五話 カツ弁………………………列車の中で流した涙
第六話 お好み焼き……………どうして置いていったの
連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第六弾!
鴨川流・こいし親娘が、今日もそっと寄り添います。
【編集担当からのおすすめ情報】
連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第六弾!
鴨川流・こいし親娘が、今日も悩める人々にそっと寄り添います。
ISBN: 9784094066753ASIN: 4094066756
作品考察・見どころ
本作の真髄は、食を通じて剥き出しになる人間の孤独と再生を描き切った点にあります。柏井寿氏は、料理が呼び覚ます五感を緻密な筆致で綴ります。依頼人が追う思い出の味とは過去との和解そのものであり、鴨川親娘が差し出す一皿は、読者の冷えた心に灯をともす至高の儀式なのです。 映像版では京都の情緒が視覚を潤しますが、原作には文字でしか辿り着けない心の香りが潜んでいます。行間に滲む抒情は、読書を通じてのみ魂に深く浸透します。画面の温もりと紙の上の深みが織りなす相乗効果こそが、読者に最高の満腹感を与えてくれます。