あらすじ
ISBN: 9784334747367ASIN: 4334747361
十日間で日本を一周する夢の特別列車「旅号」。その6号車の乗客ばかりが、相次いで不審な死を遂げた。乗り合わせた両親の依頼を受けて、日下刑事がツアーに参加したが、京都、札幌で第三、第四の殺人が!政界の大物につながる陰謀の影を、十津川警部の推理が追いつめる。交錯する旅情とサスペンス!累計一四五万部に迫る、トラベル・ミステリーの記念碑的傑作。
西村京太郎の真骨頂である本作の核は、日本一周という非日常の輝きを舞台に、密室の列車内を浸食する死の恐怖と、その背後に渦巻く政界の巨悪との対比にあります。豪華な旅情の陰で連鎖する惨劇は、単なる犯人捜しを超え、人間の業と国家規模の陰謀をあぶり出す、社会派ミステリーとしての重厚な深みを湛えています。 映像版では日本の絶景が情緒を彩りますが、原作の凄みは十津川警部らの緻密な論理構築と、活字特有の張り詰めた心理描写にあります。映像で旅の臨場感を楽しみ、文字で冷徹な知略の攻防を辿る。この重奏的な体験こそが、本作を不朽の記念碑的傑作たらしめているのです。
西村 京太郎(にしむら きょうたろう、1930年9月6日 - 2022年3月3日)は、日本の推理小説家。本名は矢島 喜八郎(やじま きはちろう)[4]。人気シリーズである十津川警部シリーズ[1]や、トラベルミステリーで知られる。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。