墨香銅臭
*電子書籍にて配信中の分冊版24~50を収録 墨香銅臭先生のデビュー作、公式邦訳版。 オリジナルの死の運命から逃れ、無事に復活した沈清秋は新生活を始めようとする。 沈清秋が姿を消している間、巷では沈清秋と洛氷河を主人公にした、妙な物語が流行していた。 そんな中、ひょんなことから最強の種馬主人公、洛氷河と再会してしまう。 洛氷河は長らく会わない間に魔界でめきめきと頭角を現していたが、何やら種馬小説の主人公らしからぬ生活をしているではないか。 原作と異なる展開に戸惑いを隠せない沈清秋。気がつけば、彼は再び夢境の中に入っており、しかもそこにいた洛氷河にいきなり口づけられて……。 怒涛の展開にますます目が離せない第二巻! 【目次】 第八回 身死 第九回 辺境 第十回 幻花 第十一回 屍体 第十二回 竹枝 第十三回 脅迫 第十四回 軟禁 第十五回 聖陵 第十六回 融氷 第十七回 天琅 第十八回 身上 第十九回 沈九 第二十回 臨戦 【Pleiades Press】
本作の真髄は、メタ視点を持つ沈清秋が、自らの介入で歪んだ運命のバグに翻弄される心理描写の妙にあります。既知の筋書きを信じるがゆえの致命的な誤解と、狂気を帯びる洛氷河の執念。このすれ違いが、喜劇的な軽快さと胸を突く悲劇性を同時に成立させており、読者はその危ういバランスに強く惹きつけられます。 第二巻では、死と再生を経て加速する物語の再構築が描かれます。冷酷な覇王に変貌したはずの洛氷河が抱える、剥き出しの孤独と渇望。それらが沈清秋の理性を崩していく様は圧巻です。文章だからこそ際立つ、主人公の滑稽な内面吐露と重厚な情念の対比を、ぜひ全身で味わってください。
墨香銅臭 は、中国の小説家。