となりの脳世界
あらすじ
ISBN: 9784022650184ASIN: 4022650184
デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。解説は矢部太郎が漫画で描く。
村田沙耶香という作家の脳内は、私たちが当たり前だと信じている世界の輪郭を、恐ろしいほど無垢に解体してみせます。本書に収められたエッセイ群は、単なる日常の断片ではありません。それは、コンビニの整然とした光景や旅先での違和感を通じて、社会が強いる正気という名の檻を軽やかに飛び越えていく、静かな魂の革命の記録です。 著者特有の透徹した眼差しは、勘違いや偏愛の中にこそ人間の真実が宿ることを突きつけます。幼少期の記憶から創作の源泉までが綴られた本作は、読者を未知なる思考回路へと誘い、自分自身の内側に眠る普通ではない感覚を激しく揺さぶるでしょう。矢部太郎氏の漫画が添えられることで、その深淵はより多層的な響きを持って胸に迫ります。