高良健吾海鈴木心
あらすじ
ISBN: 9784903545677ASIN: 4903545679
俳優・高良健吾と写真家・鈴木心。それぞれの分野で活躍をする二人が一対一で向き合う。

静謐な佇まいの中に、時に狂気、時に純真な慈愛を宿す高良健吾は、日本映画の歴史を静かに、かつ確実に更新し続ける稀代の表現者です。熊本での活動を経て俳優へと転身した彼は、端正な容姿以上に、その眼差しに宿る感情の厚みで早くから頭角を現しました。彼のキャリアを象徴するのが、2014年にブルーリボン賞主演男優賞を受賞した『横道世之介』でしょう。どこまでも善良で、関わる人すべての記憶に肯定的な足跡を残す青年を等身大で演じ切ったその姿は、観る者の心に消えない温もりを刻みました。私生活では田原可南子という伴侶を得て、表現の地平はより深く、豊かなものへと広がりを見せています。通算106本もの作品に携わり、平均評価6.8という高い水準を維持し続けている事実は、彼が単なる多作な俳優ではなく、常に作品のクオリティを担保する映画の守護者であることを物語っています。ドラマ、ロマンス、そして軽妙なコメディ。ジャンルの境界を自在に揺らぎ、人間の多面性を描き出す彼の手腕は、もはや日本映画界における最も堅実な信頼の証です。数字が物語る圧倒的な経験値と、そこに宿るひたむきな情熱。高良健吾という存在は、これからもスクリーンの向こう側で、私たちの魂を揺さぶり続けるに違いありません。