あらすじ
2020年本屋大賞受賞作
愛ではない。けれどそばにいたい。
新しい人間関係への旅立ちを描いた、
息をのむ傑作小説。
映画「流浪の月」原作
2022年5月13日(金)全国ロードショー
広瀬すず 松坂桃李
横浜流星 多部未華子
趣里 三浦貴大 白鳥玉季 増田光桜
内田也哉子 / 柄本明
監督・脚本:李 相日
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままにーー。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたいーー。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
ISBN: 9784488803018ASIN: 4488803016
映画・ドラマ版との違い・考察
凪良ゆうが描くのは、世間の「正義」が切り捨てた魂の震えです。本作の魅力は、加害者と被害者というラベルを剥ぎ取り、記号化できない純粋な孤独と救済を描き切った点にあります。既成の道徳を揺さぶる二人の姿は、愛を超えた切実な生への希求を読者に突きつけます。 映画版は凄絶な美しさで痛切な現実を刻みますが、原作には文字でしか触れられない心の深淵が宿っています。映像のリアリズムと小説の繊細な心理描写が共鳴し合うとき、私たちは「理解されない」絶望の先にある真実の絆を、より深く体感することになるでしょう。


