あらすじ
第二次大戦の最中、アライアンス(同盟)陣営の盟主国のドゥーシェと、アンタント(協商)陣営の中心国バルドーの二国を隔てる海域で、制海権、制空権をめぐって空母、戦艦、戦闘機を主力とする大々的な海戦が勃発。
そのの序盤、戦争中とは思えないほど穏やかな空の下、戦闘機"蒼き狼"に搭乗するドゥーシェ海軍の戦闘機パイロット、ジャンジャック=スオウのもとに、最強の刺客が突如襲来した。その男の名は、大空の軍神"テツゾウ=イワサワ"。戦闘機"ジーク52"に搭乗し長きにわたり、バルドーの頂点に君臨し続けた凄腕のパイロットである。彼はスオウが今まで経験したことの無いほどにスオウを執拗に追いかけた。それでも数え切れぬほどの雲と向かい風の嵐に機体をたたきつけながら、何とか必死にテツゾウから逃げ回り、そして何とか逃げ切れたと思いきや、軍神の刃は完全に蒼き狼の喉元を抑えた。
「ジャンジャック=スオウ、完全に討ち取ったり!!」
その刹那一瞬ジーク52の強烈な機銃掃射が蒼き狼に襲い掛かる、スオウの絶体絶命の大ピンチである。
一方ラーミラ王国で為政者として日々をおくるシゲハル=ムラサメ(イオリ=ミハエル)も、国家君主レディー.ジョングラン女王のもと、平和主義を貫こうと奮闘するも、国内の"軍拡""第二次大戦参戦"を目論む軍部と志を同じくする強硬派に追いやられ、依然として苦境に立たされていた。そしてとうとう、ドゥーシェのエリート陸軍将校イラストリアス=ロージャをはじめとする"軍拡"主義者たちの妨害にあい、ラーミラ王国および中立各国の平和主義者たちは、ますます窮地に陥れられることになる。
しかし軍拡主義者たちが台頭していく昨今のただ中にあっても、シゲハルはどうしても"蒼き狼"ジャンジャック=スオウを撃ち落とすことを決して諦めてなどいなかった。
(ジャンジャック=スオウ、この男に勝ちたい、俺の人生全てを賭けて!!)
その果て無き"栄光"のために、戦闘機パイロットとして生き続ける、彼のその最大限の誇りを、震え高鳴る鼓動の中で改めて再確認し、戦闘機"ありあけ"とともに大空を飛び立った。
「目標はただ一つ、蒼き狼!!」
軍拡主義者たちの急速な台頭、頭はいいのだが作者とは別の方向性のバカであるイラストリアス=ロージャの陰謀により、ますます戦況は混迷を極めていくことになる第二次大戦。その中で繰り広げられる、ジャンジャック=スオウ、シゲハル=ムラサメ、テツゾウ=イワサワ、ガーネット=アルブレヒト、サマーランド=ジェームズ、リチャード=マクガイア、最強のパイロットたちの思いと燃えたぎる血潮が激突する、超絶デッドヒートの"空戦の記録"をたたきつけた、注目の"第3巻"。
戦後80年以上、戦争の記憶が風化されつつある中で、我が国日本は長らくの平和を維持できているが、世界各国では、紛争や戦争が至る所で起こり、それによって巻き起こされる悲しみは、後を絶たない。そんな今、戦争を無くしたい!!その一心で、著者が20年の歳月をかけて構想し、書くことを決めた、これはそんな物語です。