あらすじ
双子の兄妹のヒエンとヒスイは生まれながらにして、人並外れた特殊な能力を有していたため、故郷の人々から忌み嫌われ、常に命の危険にさらされていた。 ある日妹のヒエンを守るため、故郷の人々から放たれた憎しみの矢がヒスイの胸に突き刺さり、彼は生死の境をさまようことになる。 そんなときヒエンの目の前に死神が現れて、兄を必死に助けたいと願う彼女に、彼は条件をつきつけた。そのつきつけられた条件とは、「君の兄貴を助けるその代わり、君は兄貴をどんなに愛していてもずっとは共にはいられない......。いつか、何らかの悲しみや苦痛をもって、君たちは引き裂かれる運命を迎える.......それが条件だよ。」そうせまられたヒエンであったが、いてもたってもいられず、愛する兄を助けたい一心で、その"残酷な運命"を受け入れた。それによりヒスイは目を覚まし、一命をとりとめることができた。うれしさのあまりにヒエンは兄に語りかけた。「大きくなったらヒエンを、お兄ちゃんのお嫁さんにしてくれる?」そう尋ねた彼女に、ヒスイは優しく答えた。「ああ、してやるよ。」
それから数年の時が流れ、二人はある貴族の庇護のもと、彼の屋敷で暮らすこととなった。彼の名はハイン=ティスコンチ、非常に冷徹な男であった。ヒスイは妹のヒエンを守るために、彼からある過酷な"任務"を請け負うようになった。それは、ハインの対抗勢力、政敵たちの容赦ない"暗殺"。日に日にその手が血に染まっていくにつれて、彼は天使のような妹を、以前のように見つめることも抱きしめることもできなくなり、どんどんヒエンから離れていった。それでもヒエンは、兄を求め愛し続けることを決して諦めない。(お兄ちゃんが血にまみれ悪魔になったとしても、私はお兄ちゃんが大好き.........どんな運命が待ち受けていようともヒエンは、決してお兄ちゃんを放さない)。そう決意した彼女であったが、あふれだした涙をぬぐって顔を上げて、帰ってきたヒスイを、いつも彼女は笑顔で強く抱きしめ続けた。しかし遠くから、ハインの冷徹な嫉妬の目が、恐ろしいまでに二人を鋭利に捉えていたのだった....。
かつて兄を助けるために受け入れた"条件"、どんなに愛していても、決して結ばれることはないという、その条件は、容赦なく二人を苛み襲い掛かってくる。それでもヒエンは双子の兄ヒスイを、何が何でも愛することも、抱きしめ続けることも決してあきらめない。 数奇な双子の切ないラブストーリー。人は運命を超えて、奇跡を起こすことができる、運命の輪の終着駅は何処に!?