あらすじ
太宰 治 著 A5判 304ページ 並製 価格3,500円+税 ISBN978-4-86251-452-3 シリーズ第1巻は「人間失格」を大活字、読み仮名付きで収載した。 「人間失格」は雑誌『展望』に連載された中編小説で、太宰治の代表作のひとつ。東北の名家に生まれ、容姿にも頭脳にも恵まれていた本作の主人公大庭葉蔵は、他人を恐れるあまりに本音を隠して、常に「お道化」を演じている。多くの女性と問題を起こし続ける主人公の苦悩を、手記の形式で披瀝していく昭和日本文学の怪作。多くのしがらみの中で生きていくことの苦しみを描いた本作は、現代に至るまで多くの読者の支持を得ている。 目次 人間失格 はしがき 第一の手記 第二の手記 第三の手記 一 二 あとがき 著者プロフィール 太宰 治(ダザイ オサム) 1909年(明治42年)、青森県北津軽郡金木村の大地主の六男として生まれる。本名、津島修治。 薬物中毒になりながらも、第二次世界大戦前から戦後にかけて作品を発表。主な作品に『走れメロス』『お伽草紙』『人間失格』『斜陽』などがある。戦後は流行作家として活躍するも、1948年6月13日、玉川上水で愛人であった山崎富栄と入水自殺。享年38。
作品考察・見どころ
太宰治が命を削り遺した本作は、自意識の地獄を彷徨う魂の絶唱です。主人公が演じる「お道化」は、他者への恐怖が生んだ悲痛な生存戦略。人間という枠から滑り落ちる過程をこれほど美しく描いた文学は稀であり、読者は手記を通じて己の内なる孤独と対峙させられます。 映像版では退廃美が際立ちますが、原作の真髄は文字が脳を侵食するような内省の深さにあります。大活字で迫る言葉は、映像を凌駕する生々しさで読者の心を抉るでしょう。メディアを越えて語り継がれる本作の、真の狂気と救済をぜひ活字で目撃してください。




















